プログラミング教育必修化の理由とは?プログラミングスクールに通った方がいい?
プログラミング教育という言葉は聞いたことがありますか?
小学校では2020年に、中学校2021年にプログラミング教育が必修化されました。
アメリカの教育学者は「2011年に小学校に入学した子どもの65%は今は存在しない職業に就くだろう」と言っています。
今の時代、コンピュータを使わない仕事はないでしょうし、私たちの生活もコンピュータに支えられて暮らしています。
そんなハイテクな現代よりもさらにコンピュータが発達した「新しい時代」が来ると言われています。
日本の教育は進んでいるから、そんな焦らなくてもいいぴよね?
残念ながら日本のプログラミング教育は世界に比べて進んでいるとは言えません。
日本は2020年に小学校でプログラミング教育が必修化されましたが、早い国では90年代にはプログラミング教育は始まっていたのです…!
この記事ではプログラミング教育とは一体何なのかを簡単にまとめています。
簡単に家庭でできるプログラミング教育についてもまとめていますので、ぜひ予測不能なこれからの社会に備えていきたいですね。
美術教師11年目のママ先生です!年少さんの息子がいます。公教育の実情も交えながらプログラミング教育についてまとめています。
プログラミング教育必修化の理由とは?
私たちの生活はプログラミングされた技術の中で暮らしています。
プログラミングとはコンピュータに仕事を順番に書き出す作業のことです。
Aが終わったら、Bの作業へ…Bが終わったら、Cへ進むといったように一連の流れがプログラミングです。
スマホ、テレビ、電子レンジ、冷蔵庫、炊飯器…スイッチ1つで魔法のようなことが可能になっています。
でも、この魔法のようなことはすべて人が作り出したものです。
そして、これからの社会ではプログラミングや人工知能(AI)の活用が必須になってくるでしょう。
大学入試共通テストではコンピュータを使って解答するテストが検討されています。
これからの時代を生き抜く子供たちを育てる親として、ぜひプログラミング教育とは一体何なのか。
自分の子供をどう教育したらいいのか。
そんな糸口になれたらいいなと思います。
どんな能力を育成するの?
プログラミング教育の目的は大きく分けて2つあります。
- IT人材の育成
- プログラミング的思考の育成
IT人材とはコンピュータ関連の技術を開発したり、活用する人材のことです。
日本は2030年には40~80万人のIT人材が不足すると言われています。
もともと日本はプログラマーが不足傾向にあり、なおさらプログラミング教育の必要性があると言えるでしょう。
確かにプログラミングを学習したらプログラマーは増えると思いますが、子供たちみんなをプログラマーにさせたいわけではありません。
これから進歩していく情報社会、どんな仕事に就くにしても常にプログラミング的思考は求められるでしょう。
プログラミング的思考とは、文科省ではこのように記載しています。
プログラミング的思考とは、自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きを組み合わせが必要かであり、ひとつひとつの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組み合わせをどのように改善していけば、より意図した活動に近づけるのか、といったこを論理的に考えていく力
(引用:文部科学省「小学校におけるプログラミング教育の在り方について」)
プログラミング教育の目的はコンピュータを動かす際にどんな命令を出したらいいのか「自分の頭で考えること」です。
この先どんな社会になっても、自分の頭で考える力が身についていれば、きっと立派に立ち向かうことができるでしょう。
他国のプログラミング教育の現状は?
日本の他にプログラミング教育を実施している国はどこがあるのでしょうか?
イギリス、ロシア、シンガポール、エストニア、アメリカ、フィンランド、ドイツ、オーストリア、インド、韓国、ハンガリーが挙げられます。
オーストラリアでは幼稚園の時からプログラミングを学習しているそうです。
実はアジアで最初にプログラミング教育を導入したのは韓国です。
2005年から初等教育でプログラミング教育を導入しています。
近年韓国のスマートフォンや液晶テレビなどのシェアが世界1位になっているのも、韓国のプログラミング教育の導入の成果なのでしょうか。
日本では「プログラミング教育って何?」って思っている方もいると思いますが、世界的にみたら、もう新しい教育というよりか当たり前の教育になりつつあるように思えます。
プログラミングスクールに通った方がいい?
プログラミングスクールなら楽しくプログラミングを学ぶことができます。
小学校では2020年にプログラミング教育が始まりましたが、やっとスタートラインにたったという段階です。
ですが、IT人材は今も不足し、今後さらに不足すると言われています。
プログラミングスクールでは遊びの延長にプログラミング的思考を養うような工夫がされているので、とことん追求して学ぶことができると思います。
じゃあ、すぐにでもうちの息子をプログラミングスクールに通わせるぴぃぃ!
ちょっとまって!無理強いはやめましょう。
どんな習い事も子供がやりたいもの好きなものをやらせてあげるのが大切です。
楽しいはずのプログラミングスクールも子供にとって義務になっては、のびのびと成長できないと思います。
どんな子がプログラミングスクールに向いているの?
プログラミング教育はこれから需要が高まるばかりの教育です。
ではどんな性格や特徴の子がプログラミングスクールに向いているのでしょうか?
- 絵を描くのが好き
- おもちゃを自分で作るのが好き
- 折り紙で新しいおり方を考えるのが好き
何もないところから自分で何か物を作ることが大好きな子はプログラミングに向いていると言えます。
プログラミング教育はスキルを学び、そしてプログラミングのスキルを活かして何を作るかが大切です。
スキルを学ぶことがゴールではなく、スキルを活用して創造する素質があるかどうかが大切になっていきます。
プログラミングでは地道な作業の繰り返しです。
また少しでも間違えると全く動かないので、細かいところを何度も何度も修正することにストレスを感じない人が向いていると言えるでしょう。
次に物事に取り組む際に「どうしたら効率がいいのか」を考え、要領よく行動している子もプログラミングに向いています。
長い時間をかけて苦労して何かを作るというよりも、少ない時間でいかに楽に作業ができるかという視点の方が重要になっていきます。
何かと効率よくやろうという価値観を持っている人もプログラミング教育に向いている可能性があります。
プログラミングスクールではどんなことをしているの?
パソコンを初めて触る子供でも楽しくプログラミングを組むことができます。
小学生が楽しく学べるように「ビジュアルプログラミング」の教材を使っています。
小学校でも実際に使っている有名なアプリが「Scrach(スクラッチ)」です。
簡単なアニメーションから複雑なゲームまで作ることができます。
家庭でもスクラッチは体験できますので、一度覗いてみてください。
「ビジュアルプログラミング」も人気ですが、「ロボットプログラミング」も同じくらい人気があります。
ロボットプログラミングは、ロボットの動きをプログラミングで制御し、実装と検証を行います。
試行錯誤を繰り返してロボットを改造するので、集中力や想像力、空間認識力を高めることができます。
実際に小学生の子供をプログラミングスクールに通わせている親の口コミをご紹介します。
失敗を失敗で終わらせず、試行錯誤している。勉強も粘り強く取り組むようになった。ロボットのニュースやパソコンに興味を持つようになった。 (30代 パパ)
通い始めるようになって、息子が原因を自分で考えたり、論理的な話し方ができるようになりました。楽しみながら通っているので、それも嬉しいです。 (30代 ママ)
まとめ
プログラミング教育が日本の公教育でも少しずつ進んできていると思います。
コンピュータが一人一台の導入が普及してきました。
プログラミング教育は特別に教科を設けるわけでなはなく、各教科の中で実施されます。
おそらく学校や先生によって差が出てくると思います。
教育者として学んできた先生ですが、コンピュータを手と足のように使ってください!となるには時間がかかると思います。
少しずつ…実践を積み重ねプログラミング教育が充実していくのが、現状だと思います。
世界と世の中の需要から、ゆっくりと学ぶ余裕はあまりないように感じています。
私には息子がいますが、もう少し大きくなったら、プログラミングスクールを検討したいなと思っています。
自分の息子に、公教育で足りないところは家庭やプログラミングスクールなどの塾で補いながら、教育の充実を図りたいと思っています。
今回の記事が子育てに少しでも役に立てたら幸いです。
それでは「プログラミング教育必修化の理由とは?プログラミングスクールに通った方がいい?」はここまで!
最後まで読んでくださりありがとうございます!