免許外教科担任として中学美術を教えることになったらどうする?現役美術教師がまとめる中1授業案

免許外教科担任として中学美術を教えることになったらどうする?現役美術教師がまとめる中1授業案

 

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私は美術の教師ですが、免許外で技術科を指導したことがあります

勤務した学校では免許外で美術を教えている先生と何人もあったことがあります。

中には美術の先生がそもそも学校にいないというケースもあります。

今学校の先生が全国的に足りておらず、免許外で他教科を教えることがかなり多くなっている状況です。

私も免許外で教えた経験があるので、免許外の大変さがとてもよく分かります

特に美術は1つの正解があるわけでもなく、どう指導したらいいのか、どう評価したらいいのかは本当に苦労する部分だと思います。

この記事ではそんな免許外で美術をお願いされた先生が少しでも楽になってくれればと思いまとめていきます。

他にも新任の美術の先生や、これから美術の先生になりたい人教育実習生教育大学の学生にも読んで役に立つ情報になっています。

 

免許外教科担任として中学美術を教えることになったらどうする?

免許外なんて…できれば断りたい…。

でも、人がいないことには仕方ないので、苦難の道だとわかっていながら、始まってしまう1学期…。

美術の授業どうしよう。美術の指導はどうやるの?

悩みは尽きないと思います。

もし、免許外で美術を頼まれたら、最初にしたほうがいいことをまとめたいと思います。

また、新任の美術の先生も同じアプローチでOKだと思います。

 

校内に美術の先生がいない場合どうしたらいい?

校内に美術の先生がいる場合は、その専科の先生の指導のもと授業・評価を実施してください。

問題なのは、校内に美術の先生がいない場合の免許外です。

美術の先生は1校に1人の配置が多いので、専科の先生に教えてもらいながら免許外ができないことも多いです。

私は技術科の免許外を頼まれましたが、もちろん技術科の先生は校内にいませんでした。

最初にした方がいいことは、とにかく美術の専科の先生に相談する!

知り合いの知り合いでOKなので、相談してください。

私も技術科の免許外になったときは知り合いの技術科の先生にどんな授業をしていたのか、どんな教材をつかっていたのか、プリントやノートはどのようなものをつかっていたのかなどすべて聞きました。

学習書はもちろんすべての学校にあります。

ですがそれをじっくり読んで理解できるかというと、かなり時間を要します。

まずは知り合いを頼るのが一番勉強になるし、困っている先生がいたら、多くの先生は親身になって相談にのってくれます

逆に私も知り合いの先生から、「大学卒業したての新任の美術の先生がいるんだけど、美術の先生がその子以外いないから教えて欲しいの~」と、電話がかかってきたことがあります。

まったくの初対面でしたが、指導法やプリントなど様々なものをどっぷりプレゼントしました。

新任の先生は困っていることを声に出しづらいと思いますが、いいんです!はじめは知らなくて当たり前ですし、声に出さないとわかっている、できると思われ、フォローしてくれないかもしれません。

先生たちは日々多忙なので、待っていたらどんどん日は過ぎていきます。

困っていることはどんどん発信してOKです。

 

実際に作品を作れば免許外でも指導はできる?

自分は美術が得意じゃないから、作品は作らない。

というのはあまりおすすめできません。

自分で作品を作るいいことがたくさんあります。

 

作品を自分で作る利点

  • わかったつもりになっていたが、細かいところに気付く
  • 生徒のつまずきがイメージできる
  • 指導内容が格段に深まる

 

私も免許外で技術科を教える際に、休みの日に作品を実際に作り、教科書や指導書を見てわかったつもりになっていたけど、難しい箇所や安全面の配慮や指導のポイントなど多くのことに気付くことができました。

ご自身が作った作品を見せる見せないにかかわらず、事前に作品を作れば指導がとてもしやすくなります。

事前に作品を作ることで評価の基準も明確にしやすいです。

これができればAだな、ここまでできたらBだなと具体的にイメージしやすくなります。

私も美術の授業では必ず作品を作っています

大体自分が作った時間の倍以上生徒たちは時間がかかります。

自分が一度作っていると授業の進度も予想がつきやすくなりますよ

 

中学校美術科学習指導要領を活用しよう

あなたはご自身の教科の学習指導要領をすべて読んだことがありますか?

正直なところ全部読んでも、忘れてしまうほど大量ですよね。

免許外で美術科学習指導要領を全部読んでください!だなんて鬼なことは言いません。

まずは、ご自身が実施される学年、関係する分野の学習指導要領を読んでみてください。

格段に美術の授業への方向性が見えてきます。

免許外は技術科も多いので、学習指導要領をあわせてのせますね。

学習指導要領は大きな本屋さんに行ってちょこっと置いてあるかレベルなので、ネットで買うのがおすすめです。

評価・評定について具体的なやり方について

私が読んだ中で、おすすめの本をご紹介します。

新学習指導要領に移行する際、「指導と評価の一体化」のための学習評価に関する資料は、私の学校ではほぼ全員購入して、読んでいました。

私も専科の美術はもちろん、免許外の技術科の授業にあたる際には購入しました。

学習指導要領を前にこちらを読むと理解しやすいと思います。

事例が何種類か載っていてい、それに対してどのように評価するのかが書いてあるので、とても参考になりました。

技術・家庭科👇

 

現役美術教師がまとめる中1授業案

免許外で美術を頼まれることが多いのは中1かな?と感じたので、最初に中1の授業案をご紹介したいと思います。

中2におすすめの美術の授業はまた後日アップしたいと思います。

美術の授業で昔から指導される王道の絵画指導をご紹介します。

きっとご自身も体験したことのある授業だと思うので、きっとイメージしやすいんじゃないでしょうか。

今回「日本文教出版の教科書」を参考にご紹介します。

独自の授業案ではなく教科書にきちんと載った授業ですのでご安心を。

今回は導入の1時間の授業のポイントをご紹介します。

 

中1美術 絵画指導

題材名「感じ取ったことをスケッチに 見つめると見えてくるもの」

題材の目標

知識・技能「形や色彩、明暗、質感などに着目し、特徴、印象、美しさをとらえ、線の強弱や水加減などを工夫して表す」
思考・判断・表現「身近なものの特徴や美しさなどをもとに、形や色彩、質感などの工夫を考え、構想を練ったり観賞したりする」
主体的に学習に取り組む態度「身近なものの特徴や美しさなどをとらえて表すことに関心を持ち、意欲的に取り組む」

 

美術の授業の目標設定

導入の一時間の目標例 こんな目標はいかが?

身近にあるものをじっくりと見つめて描いてみよう!
分かりやすくていい目標ですね!
ちょっと工夫すると…
身近にある私の○○な(文房具名)をじっくり描いてみよう!

例:身近にある私の疲れ果てた消しゴムをじっくり描いてみよう!

なんかぐっと面白くなりましたね(笑)

目標も余裕があれば工夫できるといいですね。

修飾語や形容詞なんかをいれると題材(テーマ)がはっきりしてくるのでおすすめです。

美術 導入 1時間目「じっくりとものを描く」授業

身近にあるものをじっくりと観察したことがある生徒はあまりいません。

絵に描いたことがある生徒はもっといないです。

見れば見るほどいろんなものが見えてくる発見があると思います。

最初は小さなものからスタートするのが良いです。

なぜなら、小さい方が「目で長さを測れる」からです。

ママピ(しぃの実)
(しぃの実)

じっくり見て、同じ大きさで描いてみよう!

最初におすすめなの

筆箱の中にある「消しゴム」「鉛筆」「シャーペン」など
※定規は透明な部分が多く難しく、数字のレタリングも入ってくるのでおすすめではないのですが、魅力を生徒が感じたならOKだと思います。

小学校から上がった初めての美術の授業。

これが人生で1枚目の「ものをじっくりと見て描いた絵」の生徒が多いです。

こんな風になっていたんだ!と発見する楽しさや、自分って絵がこんなに描けちゃうんだ!楽しいな!と思える1時間になるようにしたいですね。

 

こんな声掛けで対象にアプローチできるよ

  • 目で測るのが難しい人は定規で測ってもいいよ
  • 触ってどんな感じがするかな?
  • 難しかったらなぞってもいいんだよ

あと、小学校での指導だと思うのですが、「絵を描くときに定規を使ってはいけない」「消しゴムで消してはいけない」と思っている生徒がたまにいます。

様子をみて、必要であれば言ってあげてください。

 

明暗をつける

  • 光はどこからきているんだろう?
  • どこが一番暗くて、一番明るいんだろう?
  • 手でなでるようにして鉛筆を動かしてみよう

先生の声掛けで意識できることが増えてきます。

絵が描けるとは「認識すること」です。

ここはどうなっているのかな?っと先生の方から、少しずつ言ってあげると、生徒たちも、「あ!こんな風になっているんだ」と発見があると思います。

カラーのものを白黒に描くという作業は結構難しいです。

そのまま見て描くわけじゃなくて、色彩の強さ、明暗を感じて白黒にしていくので、なかなか難しいです。

白黒写真の文房具を見せてあげてもいいですね。

目を細めるとクリアに見えすぎていた対象がぼんやりして明暗に気付きやすくなります

気を付けたいのは、写真のようにリアルにそっくり描くことよりも、身近なものをじっくり見て、どんな発見があったのかを大切にしてください。

形、色彩、光、明暗などたくさんの要素が現実世界にはあります。

それを感じ取り、自分なりによく考えて表現することが大切です。

美術で大切なのは「感じる」「考える」ことだと思います。

絵を描いたあとは感想をかたり、思ったことを発表する場面をつくるとさらにいいですね✨

学びの場が個人で完結するよりも、交流する場がある方が学ぶことは多いです。

でも、美術の活動での「話し合い」は時にその子の考える力を奪ってしまう場面もあるので、タイミングが大切です。

また、記事にまとめたいと思います。

今回、絵画指導についてまとめましたが、他にもたくさんの実践が載っている本をご紹介します。

おすすめ授業案の本はこちらです。

新学習指導要領に対応しています。

多くの美術の授業案はまだ、古い学習指導要領の内容になっています。

古い内容でも参考にはなりますが、やはり新学習指導要領に対応している美術の本がおすすめです。

 

まとめ

免許外をお願いされた時は私も非常に困りました。

教えてくれる方も校内にはいなくて、とにかく自分で作品を作る!本を読んだり、動画をみたりして勉強しました。

おそらく一番免許外の勉強が時間がかかったと思います。

ですが、生徒にとって先生が免許外なんてことは知りませんし、教える必要もありません。

免許外でも専科でも、授業を受けた生徒が「美術の授業って発見があって楽しい!」「図工も楽しかったけど、美術も面白いな」と思える授業にしたいですね。

特に、この教科で輝ける生徒を大切にしたいと思い、教材研究や授業を作る際は、あの子だったらこうかな?こう思うかな?などイメージしながら授業の内容を作ってもすてきですね。

免許外はとても負担が大きく、なんとかならないものかとは思っていますが、現実教員不足の今はすぐに解決できる問題ではないと思います。

このブログを通して少しでも免許外の先生や新任の先生の手助けになれたらと思っています。

今後少しずつ、免許外や新任の先生に有益な情報を提供できるようにブログ数を増やしていきたいと思います。

もし、ブログで扱ってほしいテーマがありあましたら、お問合せにメールくださると、少しずつ実現できたらいいなと思っています。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

それでは「免許外教科担任として中学美術を教えることになったらどうする?現役美術教師がまとめる中1授業案」をおしまいにしたいと思います。

 

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