【交通安全】ポスターの簡単な書き方&決まり
交通安全ポスターは比較的ポスター内容をイメージしやすく中学生も取り組みやいポスターだと思います。
夏休みや冬休みに応募があることが多く、地域によっては多数応募できることから、一回描くと色々な応募先に応募しやすくなる(色々なアイデアが使える)のも魅力のひとつだと思います。
一見簡単そうな交通安全ポスターですが、実は細かく決まりがあります。
今回はポスター制作をがんばりたい中学生向きに記事をまとめました。
現役美術教師です!中学1~3年生の美術を教えています。普段は美術部に教えるような内容を今回記事にまとめています!ポスター制作の手助けになればいいなと思っています✨
画用紙はいい紙買おう✨
🍀夏休み人気ポスター記事🍀
ポスターを簡単に描く方法とは?
ポスターを描く際に、手を抜いても良い内容と手を抜いてはいけない内容があります。
この記事ではただポスターを早く終わらせたいだけとい目的ではなく、クオリティの高い作品を近道で描く方法をまとめています。
最短ルートをお伝えしますが、大切なところはもらさず記載していきたいと思います。
この記事を読み、ぜひ限られた時間の中で効率よくポスターを描き、入賞を目指してくださいね。
普段は中学生の美術部に指導している内容です!
ぜひスキルアップできる1枚になれるといいですね。
アイデアスケッチ(構想画)をしっかり考えよう
ポスターを描く際に必ずアイデアスケッチをします。
アイデアスケッチは時短!すぐに下描きが早いでしょ!
と思う方もいるかもしれませんが、実際は違います。
アイデアスケッチをしないデメリット
- 画用紙が大きいためバランスが狂いやすい(構図がイマイチ)
- 何を伝えたいのか分からないポスターになりやすい
- 修正するのにかなりの時間がかかる
どんな作品でもアイデアスケッチ(構想画)はよい作品をつくるために必須事項です。
必ずアイデアスケッチをしましょう。
アイデアスケッチの内容
アイデアスケッチについて詳しく知りたい方は愛鳥週間でアイデアスケッチについてふれていますので、よかったらご覧ください。
資料や道具を準備しよう
普段中学生とお話していますが、生徒の中にはこんな子もいます。
愛鳥週間を描きたいと思うけど、鳥について詳しくないしな~
これであきらめてしまうのはもったいないです!
そもそも自分の知っている知識だけで描けるポスターってあるのでしょうか?
よほどその分野に詳しい人なら別ですが、どんなポスターを描くにしても必ず調べたり、資料を集めたり、まずは知識を得ることが大切だと思います。
ポスターとは相手にメッセージを伝えるためにあります。
例えば交通安全ポスターを描こうとした際に…
安全に気を付けて運転しましょう
という内容のポスターを描いたとします。
何か問題あるぴか?
この内容では、具体的に何を訴えているのかわかりません。
ポスターで多いのが「そんなこと言われなくても知っているよ」という内容です。
ポスターを見た人が「あー。そうだな~気を付けないとな。」「わ!いいなやってみようか」など、人の心を動かすような内容にする必要があります。
そのためには、まずは資料を集めたり、調べたりして、自分なりの考えを持つことが大切になります。
交通安全ポスターの決まり&書き方のポイント
交通安全のポスター実は多くの募集があります。
他にも各都道府県主催、自動車メーカー、保険会社の募集もあります。
今回は多くの人が夏休みにポスターを描くことが多いのでJA共済の交通安全ポスターについてまとめていきたいと思います。
✨スキルアップ画材✨
ポスターの決まり(規定)を知ろう
それではJA共済の交通安全ポスターの募集要項を見ていきたいと思います。
◆目的◆
「交通安全を訴えるポスター」
◆内容◆
子ども向けまたは歩行者むけの交通安全ポスター。児童・生徒に交通ルールや規則を守るよう呼びかけるもの
運転者向けの交通安全ポスター。自動車・バイク・自転車などを運転する人に交通事故の防止を訴えるもの
サイズ…4つ切り
とりわけびっくりする内容はなかったと思いますが、重要なのはここからです!
JA共済では細かく注意事項が記載されています!
◆交通安全ポスター注意事項◆
- 自転車や自動車の部品を省略せずきちんと正確に描こう
- 交差点を正しく描こう
- 盗作をしない
さらっと読んでしまうかもしれませんが、本当に正確にです!
例えば自転車のブレーキ、反射材、ベル、ライト、ペダルなど自転車の部品はすべて描かないといけません。
自動車の場合よく忘れてしまう部品としてはシートベルト、ドアミラー、ライト、ナンバープレートです。
メーカーが特定できる内容や実在するナンバープレート番号を書くのもNG。
他には標識や信号も正しく描かないといけません。
結構厳しい?でも交通安全にすべて大切なことなので正確に描きましょう。
詳しくはJA共済公式HPをご覧ください。
ポスターの対象者をどうする?
ポスターでは誰に向けて発信するポスターなのか明確に決める必要があります。
対象者のあいまいなポスターは主張もぼんやりし、メッセージ性の弱いポスターになってしまいますので、誰に向けたポスターにするのか明確に決めましょう。
JA共済の交通安全ポスターでは対象者は以下に絞られています。
- 歩行者(誰でも歩行者になりうるので全国民ですね)
- 運転者(自動車、バイク、自転車)
対象者からでは絞るのが難しいと思いますので、どんな事故のケースを防止したいのか調べるといいと思います。
◆調べて・考えてみよう◆
- あなたの市や県ではどんな交通事故が多いのでしょうか?
- その原因は一体なんでしょうか?
- 事故を防ぐためにあなたはみんなに何を訴えたいですか?
描く上でのポイント
JA共済の交通安全ポスターの決まり(規定)をご覧いただいたように、ポスターを描く上で資料を見ながら描かないと難しそうですね。
自動車や道路、自転車や標識の画像をよく見て省略することがないように気を付けよう。
下描きをする際に定規やコンパスを使うのがおすすめ。
たまに絵を描くときには定規を使ってはいけないと思っている中学生がいますが、使える時はどんどん使ってきっちりとした線に仕上げましょう。
あなたが描く下描きがもし直線が多いようであればマスキングテープを使うのがおすすめです!
マスキングテープっておしゃれに飾るだけじゃないぴか?
直線ってなかなか塗るのって難しいですよね。
ぷるぷるして線がゆれるゆれる!はみ出しまくる~!も~!
そんなあなたにマスキングテープ!
マスキングテープは直線に絶大な効果を発揮します✨
マスキングテープの使い方
- 直線に合わせてマスキングテープを貼る
- 適切なやわらかさの絵の具をマスキングのテープから塗る
- マスキングテープをはがす
直線を描くのが苦手な中学生も劇的に美しく塗ることができます。
デメリットしては貼るのがめんどくさいところだと思います(笑)
まとめ
あなたが描いた交通安全ポスターが入賞したら、色々な場所に飾られるでしょう。
多くの大人や子供があなたのポスターを目にして「気を付けよう」と思い、実際に救われる人がいるかもしれませんね。
夏休みの宿題だから、入賞したいから…様々な思いはあると思いますが、本当に伝えたいメッセージがあるポスターは説得力が違います。
人を助ける気持ちで交通安全ポスターを描くのもいいですね。
また、もし入賞しなかったとしても、あなた自身が交通安全ポスターを1枚描くことで得た知識は今後も役に立つ貴重な情報になると思います。
何でも全力に取り組み、ぜひ成長できる1枚になれるといいですね。
最後まで読んでくださり誠にありがとうございます。
それでは「【交通安全】ポスターの簡単な書き方&決まり」はここまで。