【中学生】美術の授業でよく使う絵の具とは?ポスターカラーの使い方を現役教師が解説

【中学生】美術の授業でよく使う絵の具とは?ポスターカラーの使い方を現役教師が解説

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中学の美術の授業ではポスターからーやアクリル絵の具、透明水彩絵の具など小学校では使ってこなかった絵の具を使うことがあります。

小学校は担任の先生1人が授業をみていましたが、中学になると教科担任制となり、より専門的に教科の学習ができます。

多くの学校は中学1年生にポスターカラーとアクリル絵の具を用意してもらうことが多いのです。

今回は中学校で使う絵の具やよく使われるポスターカラーについてまとめていきます

ポスターカラーを購入したい方、購入したけど使い方がよくわからない方、美術の授業を頑張りたい方にもおすすめの記事になっています。

 

【中学生】美術の授業でよく使う絵の具とは?

乾いても水に溶けるため、パレットの絵の具が乾いても大丈夫。 絵の具の繰り越しができるので、使いやすい絵の具。 服についても割と取れる。

中学では様々な美術の作品を作ります。

風景、身の回りの物、自分の顔、動物など様々なものを見て描く絵画を描くこともああります。

他にも粘土で造形したり、木や石を彫る彫刻や、ポスターや製品を考えるデザインなど、時にはアニメーションなどの映像作品を作ったり…美術の授業の幅は広いです。

そんな多くの活動で色を塗るものは「絵の具」です。

小学校の頃使っていた絵の具を使う場合もありますが、中学で準備する絵の具がとても活躍します

今回は小学校の頃使っていた絵の具と、中学で使うことの多い絵の具についてまとめていきたいと思います。

 

小学校から使っていた最もポピュラーな「水彩絵の具」とは?

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水彩絵の具とはお水に溶ける絵の具です。

この水彩絵の具は2種類に分けられます。

不透明水彩絵の具と透明水彩絵の具の2つです。

水彩絵の具は色の素となる「顔料」と接着剤である「アラビアゴム」などが混ざって作られています。

この色の素となる「顔料」が多いか少ないかで「不透明水彩」になるのか「透明水彩」が決まります。

まめちゃん
まめちゃん

不透明水彩と透明水彩を塗ったらどんな違いがあるか説明するぴ

不透明水彩

重ね塗りをした際に、下の色がそんなに見えない。

透明水彩

重ね塗りをした際に下の色が透き通るように見える。

小学校のころ使っていた絵の具は果たしてどっちだと思いますか?

……。

正解は「不透明水彩」です!

じゃあ、小学校の頃使っていた絵の具は重ね塗りをしたら下の色が見えないのかというと、割ときれいに透けます。

ですが一回「透明水彩」で重ね塗りをして、その透明感を知ってしまうと戻れないかもしれませんね(笑)

個人的には小学校の頃使っていた絵の具は万能だと思います。

厚塗りも透明水彩風に作品を仕上げることができるので、私は大学生の頃はふつうに小学生が使う絵の具で大学の講義を受けていました。

教員採用試験(先生の試験)でもばっちり使っています。

そんな小学生が使っている万能な水彩絵の具ですが、1点勝てない点があると感じます。

それは「同じ色を均一に塗る」点だと思います。

小学生が使っている絵の具ではポスターで背景を全部青にしたいな~と思って塗ったら、まだらになりショックだったという事がよく起きます。

透明水彩絵の具は「ホルベイン」が一番おすすめ!値段が安いのと色数が多いからです。

 

中学生で購入することの多いポスターカラー&アクリル絵の具

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ほぼすべてと言っても過言ではないぐらい中学に上がるとデザインの授業で新たに絵の具を購入することになると思います。

おそらく「ポスターカラー」か「アクリル絵の具」のどちらかだと思います。

このポスターカラーとアクリル絵の具であれば、今まで苦労していたまだらな色(むら)が嘘かのようにきれいに塗れます。

技術というよりも、もう絵の具の性質として「同じ色を塗るのに適していて」「下の色が(全く)透けない」です。

アクリル絵の具のメリット&デメリット

  • 早く乾く。乾いたら水に溶けない(耐水性になる)ため、紙以外の石、粘土、布など様々な素材に描ける。
  • 乾いたら水に溶けなくなるため、重ね塗りをぐりぐりしても溶けださない

そのため、服につくと取れないし、パレットも乾くと取れない(紙パレットを使うのがおすすめ)



ポスターカラーのメリット&デメリット

  • 乾いても水に溶けるため、パレットの絵の具が乾いても大丈夫。
  • 絵の具の繰り越しができるので、使いやすい絵の具。
  • 服についても割と取れる。

デメリットはさほどないと思いますが、強いて言えば重ね塗りをした際に水が多かったり、こすりすぎたりすると下の色が溶けだすことぐらいです。

ではポスターカラーを授業で長く使っている私がポスターカラーの使い方をご説明します。

 

ポスターカラーの使い方とは?

ポスターカラーの使い方のコツがあります。

例え均一に塗りやすい絵の具でも、失敗はします。

コツさえ知っていれば、誰でも簡単にきれいに色を塗ることができます。

ポスターカラーでうまく塗る最大のコツは「水の量」と「筆の使い方」です。

詳しくは次の見出しで説明したいと思います。

もうすでにポスターカラーをお持ちの方が多いと思いますが、おすすめなのはポスターカラーがセットになっているタイプが一番やりやすいです。

私も中学1年生のみなさんにはこのセットを買っています。

もちろんポスターカラーの絵の具だけ買っても良いですし、筆もパレットも自由に選んでもらっていいです。

でも、筆はどんな大きさがいいの?何本欲しいの?パレットはどれがいいの?

画材はたくさんあるため、中学校の授業でどんな画材をそろえればいいのかは結構難しいです。

このポスターカラーセットであれば、必要な量のポスターカラー、必要最低限の筆の種類と数、2枚セットになっているパレットなどコンパクトにまとめて買うことができます。

ばらばらに買った場合、ジャストヒットしないですが、このポスターカラーセットは1つにまとまるので、荷物の多い中学生にはとてもおすすめです。

 

上手く塗るコツは水の量

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チューブから出た絵の具は固いです。

そのまま水を混ぜずに使うと筆の線が見え、乾いたあと表面がぼこぼこになります。

ママピ(しぃの実)
ママピ先生(しぃの実)

チューブから出した絵の具は、色と混ぜなくても、必ずお水とは混ぜましょう。

では、どれくらいお水を入れたらいいのでしょうか?

慣れてくるとがさっとお水をいれて調整できますが、慣れないうちは、面相筆(細筆)やスポイトで少しずつお水を入れましょう。

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面相筆でぐるぐると完全に混ぜきってください。

ぐるぐると混ぜたときに、「湯煎で溶かしたチョコレート」ぐらいの固さになれば完璧です✨

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筆の跡がさ~と消えるぐらいがちょうどいい!

マヨネーズだと少し硬いけど、ケチャップくらいならいいと思います。

画用紙に塗った時も、ちょうどいい水の量のサイン(目印)があります。

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左:お水が多い 右:お水が足りない

 

塗った時に、画用紙の地の色が見えている場合はお水の量が多いです。

一方で筆の跡が残り、かすれる場合は水が少ないです。

ちょうどいい固さにするだけで、ぐんと上達してみえますよ(#^^#)

 

筆の使い方をマスターし、丁寧に塗れば上手に塗れる?

筆はセットで購入した場合「面相筆(めんそうふで)」「彩色筆(さいしきふで)」「平筆(ひらふで)」の3本が入っています。

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左:面相筆 中:彩色筆 右:平筆

面相筆

輪郭線や細かいところを塗る筆

平筆

広い面や輪郭線の中を塗っていく筆

画用紙は塗りやすいように回しながら塗りましょう。

平筆で塗って二度塗りすると下の色が透けることなく、均一に塗れます。

ポスターカラーはちょうどいい固さにお水を調整して作れば、上から重ね塗りができます。

実際の使い方を見てみよう!

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面相筆の先が外を向くように(輪郭線と筆がぴったりと合うように)塗ります。

特に丸いものは画用紙をぐるぐる回さないと、はみ出しやすいです。

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輪郭線を面相筆で描けたら、中を平筆で塗ります。

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縦横重ね塗りをすると、キレイに塗れます。

例えはみ出してしまっても修正が可能です。

 

まとめ

絵の具をポスターカラーに変えるだけで、こんなにきれいに塗れるんだ!とビックリするかもしれません。

色を塗る際に、技術も大事ですが、うまくいくためには適切な道具をそろえたり、選んだりすることが大切だと思います。

中学生にポスターカラーは扱いやすい絵の具だと思います。

ポスターカラーは特別な絵の具かな?と思われるかもしれませんが、実はホームセンターで売っていますいし、大型デパートの学童文具の場所には大体販売している一般的な絵の具です。

風景を描くときには小学校の頃使っていた学童絵の具を使ったり、ポスターやデザインを考えるときはポスターカラーを使ったり、家庭で絵を描くときに選択できたらかっこいいですね。

それでは「【中学生】美術の授業でよく使う絵の具とは?ポスターカラーの使い方を現役教師が解説」はここまで。

最後までよんでくさださりありがとうございます!

美術が好きな人を応援しています✨

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